しばれる夜 つららの輝き

博物館の前の通りは、夜になっても観光客がいて、
旅装をといて、お目当ての夕食のお店をガイドマップで調べたり、
記念撮影をしたりと、いつもにぎわっている。

その駅前から通じる大通りから、細い路地のような通りに、
何か惹かれるものを感じて、足を踏み入れてみた。

そこにはまだ汚れを知らない雪たちがいて、
新しい足跡がつくのを待っている。

その雪の中に一歩一歩足跡を残しながら、
鈍く光る街灯の下で、しばしツララの美しさに立ちつくした。

カメラを出してシヤッターボタンに力を込めるまでに、少し時間がかかった。
なぜなら、しばし我を忘れて見とれるしかなかったのだ。

 

小樽市 色内にて 94.2.10撮影

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